乙嫁語り1


乙嫁語り1

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

意図せず偶然にもBEAM COMIXが続きます。
既に発売から半年くらい経った『乙嫁語り1』ですが、先日ようやく読む事ができました。やはり、なかなかこいつは最高でした。
表紙を捲り、まず飛び込んできたのは、決して最高レベルとまでは行かずとも十分細かく書き込まれた装飾・衣装を身に纏った美女。この女、マジタイプやわー・・・って、そんな美女を描ける事以上にこの作者の力量を思い知らされたのは、アバンタイトルに当たる最初の僅か5コマに込められた情報量の多さ。その5コマ内にある台詞は美女の「あら!」一言で、その他は人間の表情と背景のみで状況を物語っている。それでいて全く説明不足という事は無く、状況把握は完璧に完了できてしまうのです。これぞ絵の妙。
8歳年上の姉さん女房アミル・・ハルガル(20)をもらったカルルク・エイホン(12)。「テメェ超絶うらやましぃんだよコンチクショー!!」必須の快作です!!
一点、この作品というか、プロデュースに苦言を呈す事があるとすれば、それは帯。
「山を越えてやって来た 美しい花嫁のアミルは20歳。」
「彼女をめとった花婿は、 弱冠12歳の少年カルルク。」
「8歳の歳の差を越えて ふたりは愛を育んでいく・・・・・・。」
という噴出しにカルルクとアミルのキスシーンって・・・・・・ミスリードしてしまうわ!!そういう話なんだけど、キスシーンはNGでしょうに!!


乙嫁語り1 ☆☆☆☆★