とある科学の超電磁砲 #16 学園都市


とある科学の超電磁砲 #16 学園都
脚本:大野木寛 / 絵コンテ:二瓶勇一 / 演出:高島大輔 / 総作画監督:木本茂樹


相変わらず、伝えようとしているメッセージは良いんだけれど、そのメッセージを視聴者に伝える為に用意した舞台と台詞と絵面がどうも安っぽくていかんね。これじゃ伝えたい・伝わる筈のメッセージも碌に伝わらんでしょ。

まぁ、作っている方も、「もっと上手く見せれるんじゃないか?」とか、「こんな筈じゃ・・・」とか、「ボクの(固法)美偉たんが・・・」とか、思いながら作っているんでしょうが、あまりにも視聴者自身で脳内補完や置き換えをすべき箇所が多過ぎるんじゃないか?メタって程のモノじゃないんだけど。
この作品のメッセージ性からしても、視聴対象年齢は中高生程度に設定されている訳だから、見せるべき部分をもっと解り易く見易く見せてあげた方がいいように思うよ。今の子達(※大人の間で流行している言い方)には、今回の話って“とある抗争を無事解決した”程度にしか映らないんじゃない?それはいくらなんでも(うんたら・・・)でしょうけども、そうやってハードルを下げるから(うんたら・・・)でもあるでしょうから、結果的にこんくらいでいいです。いや、こんくらいでいい訳ないんですけどね。せめて何らかの形式に嵌めてさえくれればいくらか見易くなると思います。

今後、本筋には入らずにオリジナルストーリーで展開して行くのであれば、『とある科学の超電磁砲』のとるべき形式は、刑事物が最善・最適のように思うんだけれどどうだろうか。ま、既にそんな体ではあるんだけれども、もっと形式にどっぷり浸かりながら遍在する学園都市の矛盾点とエンカウントしまくって、能力者或いはレベル5として成すべき事や意味でも視聴者と一緒に考えてってくださいよ。

・・・うん、言葉にしちゃうとすんげーつまんねーんで、やっぱこんくらいでいいです。いや、いい訳ないんですけどね。