とある線画の表現技法 -01-

 「縞」、「レース」、「紐」、「T」、「万乗」等、その素材・形状・ジャンルに関わらずパンツ好きを公言していたのですが、パンツの食い込みについて自身の了見があまりにも狭く浅かった為、今一度パンツについての思慮を深めるべく以前購入していた『「ぱんつ」大全』を紐解きに(ぱんつなだけに)実家へ僅かばかりの帰省をしてきました。reignです。
ちなみに僕はボクサーパンツァーです。

「ぱんつ」大全

「ぱんつ」大全


 しかしながら、上記の大志を抱いて帰省したつもりが、漫画・アニメ内におけるパンツの歴史や文化を調べる過程で、調査の対象がパンツから別のものに移ってしまうという不測の事態を引き起こしてしまいました。とは言え、決してパンツに興味が無くなってしまった訳ではありません。興味のあるものが1つから2つになっただけの話です。かっこ良く言えばデュアルってやつです。


 さて、その興味の対象となったものは、パンツの食い込みと同じく絵の表現技法の一つなのですが、どの分野から見ても非常に興味深く、流行の言葉を使えば「どうしてこうなった」のか発明者にインタビューする機会を与えてほしいレベル。そもそもパンツに比べてこちらは表現技法に乏しい分野のようでしたので、その後の効果や影響に関わらずエポックメイキングとしても評価が高いです。
 言い忘れていましたが、今、僕の最大の興味対象はおっぱいです。いや、正確に言えば “胸とそれを覆う衣服” が対象なのであり、おっぱいそのものやブラジャーが興味の対象という訳ではありません(※ただし、スポブラに限っては興味の対象内にあります)。こことても重要です。ただし、スポブラに限っては興味の対象内にあります。2回言いました。


 まだ興味を持ってから日が浅く所見も限られているため、その初出や詳細についての知識は持ち合わせていませんし、その表現技法に名称があるのかさえ分からないでいるのですが、『一騎当千』や『To LOVEる -とらぶる-』等に登場する比較的大きなお胸のキャラクターに見られる “左乳と右乳を繋ぐ青筋のようなもの” が今の私の最大の興味対象なのです。とても分かり易く言っているつもりですが、俺も何を言っているのかわからねぇです。「かろうじてチチとスジって単語だけは分かってもらえた」くらいのもので。まさに百聞は一見にしかず。という事で、ここでよくわかる参考画像をご用意して早くお友達になりたいところですが、著作権や肖像権等の観点から大変困難となっておりますので、百聞もとい百文の方でご勘弁ください。


 アニメ・漫画等における胸の表現技法の一つとして、衣服を着ているにも関わらず衣服が下乳まで完全にフィット或いは食い込んで見える状態がありますが、それに加えて、衣服を着ているにも関わらず左乳と右乳が完全に独立して見える状態をご存知でしょうか。前者をご理解頂いていれば後者は必然的にご理解頂ける事と信じて話を続けます。万が一、前者をご理解頂けない方がいらっしゃるようであれば、「巨乳 アニメ」とか、「魔乳 漫画」とか、「セキレイ」とか、それっぽいキーワードで画像検索をかければ、参考画像がご覧頂けるものと思います。


 話を戻して、その衣服と胸の表現技法は、主に爆乳や超乳や魔乳等の表現時に用いられるのが一般的で、何らかの物理的作用、或いは元々そういった形状の衣服を着る事によって起こり得る状態なのですが(※この時点で既に一般的理解の範疇にありません)、その “左乳と右乳の間に更なる加筆が施されて発生した衣服の皺らしき不可解な効果線” こそが今回の最重要キーワードであり僕の興味対象なのです。


 まず、胸の大きさや張りを表現して加筆された線なのか、衣服の質感を表現して加筆された線なのか、性的興奮を狙って加筆された線なのか、何なのか理解できません。また、それら全てを表現しているようでもあり、それら全ての効果が認められないようでもあります。
 一般的な衣服の皺と見紛う事が無いようそれとは一線を画すために、左右の乳が線で完全に区切られた上でこの効果線が描かれている事が絶対条件として挙げられます。この効果線は、同様の発生条件が考えられるパンツの食い込み時において適用されても何ら不思議では無いのですが、パンツの食い込み時にこの効果線を確認した事はありません・・・と思ったら、今日購入してきた『ちゅーぶら!!』第1巻で早くも確認できたではありませんか。しかし、この程度の食い込みにこの皺では一般的な理解の範疇です。この程度の食い込みであればこの皺はありえます。僕にも見覚えがあります。
 やはり爆乳に比べて尻(それもJC)程度では食い込みが浅すぎるのでしょうね。つまり、この効果線は深い食い込みの上にできてこその表現技法という事になります。すなわち、その深い食い込みの線を描く事は、線画による表現技法において現実と非現実の境界線を描くような感覚になるのでしょう。衣服の上からでもはっきりと左乳と右乳を線で分けて描いた時点で既に非現実的な胸としての成立条件は食い込み深度と共に満たしている・・・にも関わらず、敢えてその境界線上へ皺を描き加える過剰演出でもうわけわかめって事です。高低差無視です。超次元裂断魔(リ・パー)です。


 で、一体何なんですかこれ。