速さ × 時間 × 距離 = 思い出

澪 「ちょっと、りーつー・・・」


律 「っほーぃ! おっそいぞ澪ー! こっちこっちー!」


澪 「やれやれ・・・ ゆっくり歩く事くらい出来ないのかアイツは・・・」


律 「へっへーん! 澪が歩くの遅いだけだろー?」


澪 「あのなぁ・・・ 私はゆっくり歩きながら景色や周りにある物を見てだな・・・」


律 「そんなの私だって見てるもーん!」


澪 「いや、見てないだろ・・・ そもそも、そんなに早く歩いてたら見れる物も見れないじゃないか」


律 「そんな事ないってばぁー・・・ それに、早く歩けばもっとたくさんの景色に出会えるじゃん?」


澪 「それは・・・ そうかも知れないけど・・・」


律 「だから歩くのが早い私は歩くのが遅い澪の何倍も綺麗な物を見てきたのかもしれない・・・」


澪 「いや、見てない!」


律 「なんでやねん! 私可哀想だな!」


澪 「はは・・・ でも、律の言っている事は一理ある たまには早く歩いてみるのもいいかもな」


律 「へへー だーろー?」


澪 「あぁ」


律 「ぃよーし! じゃあまずはあの電柱まで競争だぁ!」


澪 「な ぁ ん で そ う な る !!」



ごちんッ!!!